志戸呂焼 黒の世界ー丹黒ー 鈴木青宵
2022 10月5日(水)~16日(日)
17年ぶりの個展になりました。
今からちょうど20年前、グループ展が終わり、9月30日、搬出をしているとき、『明日10月1日から「鈴木青宵・すずきせいしょう」になります。』と何気に言われた。
なんと茶道の裏千家をはじめ各流派ともつながりの深い京都・大徳寺孤ほう庵の25世住職から「青宵」を拝命したとのこと。茶陶として生きるという覚悟をさらっと言われた。
お茶作法の指導を受け、国宝の井戸茶碗にも触れる機会を得、小堀遠州が好んだ志戸呂焼きを受け継ぐべく研究を重ねられた。
遠州の土にこだわり、川底にある丹石を砕き、溶き、釉薬として、黒い深い色をだした。赤い石から黒くなる技法をあみ出され、これからの志戸呂焼きへと歴史を繋いでいく道筋を見つけられたようだ。
最近は、茶碗や水差し、花器ばかりでなく、生活の器にも若い伴侶の助言を受け入れ、作られるようになった。コーヒーカップ、モダンな皿まで、料亭だけではなく、レストランやカフェからも注文が入るようになったそうだ。今回、若い方の注目度があがった。黒は、モダンらしい。
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