明日から『鈴木青宵 陶展』始まります。

2023年11月15日(水)~26日(日)休み20日(月)・21日(火)

30歳の時、日本全国をオートバイで駆け巡っていた折り、九州で日本の焼き物の良さをドイツ人に教えらえた。それから、故郷へ帰り、静岡にも志戸呂焼きという古窯があることを知り、師匠につくことなく、焼き物の研究に明け暮れる。

その後、いくつかの賞を得て、大阪・堺の陶器屋で、扱ってもらえるようになっていた。

ある時、茶会で器を使ってもらい、奇しくも大徳寺孤蓬庵小堀卓巌老師の目に留まった。

老師より、『直透 青宵(じきとう せいしょう)』を拝受するという栄誉に恵まれる。

茶会にも呼ばれ、古くからの茶碗や道具も拝見させてもらえるようになった。

「古くからの良いものだけを見なさいよ。」という卓巌老師の言葉だけを師として精進してきた。

花棕櫚とは、不思議なご縁で、2002年9月に『人と土と水と』のクラフトの先輩たち(白井直人、中野裕之、耳塚信博)にまじって作品展を開催した、鈴木利行として。

9月30日の搬出の帰り際、「花棕櫚さん、明日から『直透 青宵』という名になります。大徳寺のおっさまから名前を頂きました。」と。

大徳寺といえば、鎌倉時代からの京都の古刹、千利休ともゆかりのあるお寺で、お茶の世界では、深い関りがあり、とても有名、しかも、お寺自体が文化財で、庭もお道具も国宝級。

そんな大変なことをきょとんとして、今から21年前に言い放った、鈴木青宵。

21年の時を経て、いよいよどんな作品が……。

続く

ギャラリー花棕櫚

100年の時を経た古い家が甦ります。 温もりのある作品で新たな命と風を吹き込みます。

0コメント

  • 1000 / 1000