青宵さんの個展、17年ぶりでした。

『黒の世界』ー丹黒(にぐろ)ー 10月16日(日)まで


企画展やグループ展で何やかやととお会いしていたものだから、勢力的にご活躍で忙しくされていたこともあって、作品展をお願いする機会を逸していました。

思い返せば20年前、2002年9月に鈴木利行として4人でグループ展をして頂いたのが始まりでした。9月30日の搬出の日、「明日から『青宵(せいしょう)』という名前で活動します。」と聞かされました。

京都・大徳寺孤蓬庵のご住職から縁あって「青宵」という名を頂かれたとか。

お茶の世界に造詣のあるお寺で茶道のご指導を受けながら、茶碗を焼いていく覚悟を漲らせていました。

遠州七窯の志戸呂焼の研究を深め、黒の世界に行き着いたようです。深い黒は、絵具でも染色でも難しいといわれる。吸い込まれるような黒は、何より魅力的です。20年の彼の成果を見に来て欲しいと思います。


志戸呂独自の丹石を砕き、水に溶かし、釉薬として仕上げた。この丹石と川底に堆積した丹土と飴釉を混ぜた釉薬によって三色に発色させたものを丹黒三彩という。作家の現代感覚による造形と発色が見事。(寺田良毅・参照)

ギャラリー花棕櫚

100年の時を経た古い家が甦ります。 温もりのある作品で新たな命と風を吹き込みます。

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