箪笥に眠る帯の椅子と帯と革のバッグ展
2025年11月19日~11月30日 白井純子(obi:s)加藤てる代(革てるよ)
着物と違って、リメークが難しい帯を椅子に変身させてしまうというアイデアでした。
しっかりとした気品のある椅子で、和室でも洋室でも玄関でも、一つあるだけで、雰囲気をかえてしまいます。本来、椅子の背や座面は、ジャガード織や綴れ織りなど、しっかりとした織物で作られていました。帯も西陣織、つづれ織など着物地より、しっかりしたもので作られ、着物より何倍も高価なものといわれてていました。
一本で一つの椅子、幅が限られている帯の裏地も使い、帯を引き立てる額縁のような仕上げには、ともに作られているので、よく調和しています。座面、背の部分は、クッションがしっかりと職人による組み立てですので、飾るだけでなく、座ることにも、もちろんたけています。
昨年は、亡くなられたお母さんの帯を使い、二脚椅子を作られたかたが、一年経って、座ることもできるようになりました。と報告してくださいました。作られたばかりの頃は。座るのをためらわれたということでした。
毎日、お母さんのことを思い出せます。眺めているだけで、心が落ち着くということでした。
着物を着るという習慣がなくなりつつある今、帯の新しい使われたかたとして、ご提案させて頂きます。(花棕櫚)
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